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何でもそうですが、最終目標に到達するには色々の道筋が考えられます。図にはその典型を示しました。Bのように周到な準備を整えて一挙に最終点を目指すという方法もありますが、息の長い基礎研究では息切れしてしまう危険もあります。その対極としてAでは途中、5点とか10点の段階でもそれなりのバイプロダクトが得られる可能性があります。いわば行きがけの駄賃です。そしてその途中結果をあとの進め方に反映できる利点もあります。ですから私はなるべくならAに近い手法を薦めたいと思います。それがよしんば結果的にBよりもトータルの時間が掛かったり、到達度が多少落ちたとしてもです。ただし、あまりにもバイプロダクトに血道をあげるのは本末転倒ですから、組織であればこういうバイプロダクトを目ざとく拾い上げる機能が別途あるのが望ましいことです。 |