顔の特徴を探る
−人間は顔の何を見ているのか−




(株)ATR人間情報通信研究所 第2研究室 金沢(山口)真美



ヒューマンコミュニケーションにおいて、顔は様々な感性的な情報を伝える媒体として重要な役割を果たしています。人間が行う顔の情報処理メカニズムを解明することは、よりよいヒューマンインタフェースの確立や効率的な通信方法の確立に役立ちます。ここでは特に顔の認知と顔の特徴との関連性に関わる研究成果について報告します。私たちは、人の顔を計測することにより、性別・年齢によって顔の特徴がどのように異なるかを調べました。また、人の顔の評定実験を行い、計測結果との比較から、人間が生物や年齢を認識する場合に使う顔の特徴を明らかにしました。さらに顔イメージ生成ツールを使用して実際に顔イメージを作ってもらった結果から、顔イメージと顔の特徴の関係について検討しました。

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