TR-O-0025 :1990.3.30

古濱洋治,荒木賢一

成層圏無線中継航空機を用いた宇宙光通信実験

Abstract:成層圏中継航空機は大都市の上空に停留し半径数百kmの範囲にわたって通信中継のサービスを提供する通信プラットフォームであり、将来の都市内移動通信需要に対処する目的から郵政省通信総合研究所と科学技術庁航空技術研究所の共同で研究が行われている。軽量航空機の開発、地上からのマイクロ波電力伝送技術が主要な開発課題であり、さらには他の中継航空機システムと接続するための宇宙空間等を経由した大容量回線の確保も重要な課題と考えられている。 本レポートでは、宇宙光通信の技術開発を有効に進めることを狙いにして、この成層圏中継航空機を利用した実験についてその目的、可能性、問題点等について述べる。