TR-IT-0158 :1996.03

荒川直哉,ローケンキム・キュンホ,森元逞

N人・M言語会話データ収録報告書

Abstract:異なった言語を話す多数の人が参加する(いわゆるN人・M言語の)国際会議あるいは国際打ち 合わせを扱う音声翻訳システムの実現可能性を検討するために、会話データの収録を行った。実験 の主たる目的は、多数の人が多数の言語で通訳を交えて会話をする場合のインタラクション上の問 題点を洗い出すことにある。 収録は、2段階に分けて行った。第1段階(予備実験)として、旅行に関する4人・1言語(日 本語)会話の音声の収録および実験状況のビデオ撮影を行い、第2段階(主実験)として4人・4 言語間で同様の会話の収録、撮影を行った。第2段階で使用した言語は日本語、韓国語、ドイツ語、 英(米)語の4つであり、会話にはこれら4言語間の双方向通訳6人が介在した。