TR-I-0284 :1992.10.6

大倉計美, 杉山雅英,嵯峨山茂樹

混合連続分布HMM移動ベクトル場 平滑化話者適応方式の文節認識性能の評価

Abstract:話者適応の問題を少量学習資料によるHMMの再学習の問題として捉えれば、HMMの連 結学習を用いて話者適応を行なうことができる。この観点から、移動ベクトル場平滑化を用い た混合連続分布HMMの話者適応方式である"移動ベクトル場平滑化話者適応方式:transfer vector field smoothing model(VFS)"を先に提案した。VFSは、基本的に少量学習単語時の 分布の移動問題を扱うものであり、初期モデルに不特定話者モデルを選ぶこともできる。本報 告では、男性7名、女性9名の各入力話者が発声した714文節の認識実験により、初期モデル に男性および女性のモデルを用いて、入力話者の性別により初期モデルを選択した場合、およ び不特定話者モデルを初期モデルに用いた場合の"VFS"認識性能の比較を行なった。