肥塚隆
モアレ縞生成及び3次元形状合成システム取扱説明書
Abstract:当所において開発したモアレ縞の生成及びモアレ縞からの3次元形状合成の実験システムの機能ならびに使用方法について述べる。開発技術の継承ならびに新研究所への移転や研究者の入替えが生じた場合の迅速な対応が可能なようにしておくことが主たる目的である。主として前半は実験システムのハードウエアについて、後半はソフトウエアについて記す。
本システムは変形格子像をカメラで入力し、ディジタル画像処理によって等高線モアレ縞を生成させ、細線化・次数判定の後3次元形状をサーフェイスモデルで表現するものである。モアレ縞の絶対次数の判定については、光切断法による方法を採用している。またこのサーフェイスモデルを用いてテクスチャマッピング、ステレオ画像対の生成・表示、アニメーションの作成を行うこともできる。開発したソフトウエアは大別すると、
(1)3次元形状自動入力システム・・・モアレ縞の生成等
(2)3次元画像処理システム・・・・・モアレ縞からの形状合成
等から成っている。