三宅誠,乾敏郎,川人光男,曽根原登,本郷節之,池田孝利,中根一成
視覚・認知機構研究における
並列処理計算機NCUBEの利用について
Abstract:ATR視聴覚機構研究所では1987年4月15日にハイパーキューブ型並列処
理計算機NCUBEを導入、以後視聴覚機構の計算論的研究に使用しほぼ2年が過
ぎようとしている。本稿では国内で初めて研究ツールとして購入したNCUBEの
ハードウェアとソフトウェア、及びATRでの利用実績についてまとめた。
本稿が今後の「並列処理」、「ニューロコンピューティング」、「視聴覚機構」、
「ビジョン」、「画像処理・理解」などの研究に新しいアプローチを提供する一助
となれば幸いである。
個々の利用実績の記述については、4、5、8章を三宅が、6、10章を乾が、
7章を川人が、9章を曽根原が、11章を本郷が、主として担当した。
なお、本稿の各利用例におけるプログラムの大部分は(株)CSK(担当:前川雅則
氏、大本明氏、米元雅裕氏)の協力を得て作成した。ここに謝意を表する。
また、いつも一緒に研究を進めている、松下博、藤井秀夫、岡本俊明、入江文平、
片山正純の研究員諸氏に感謝する。