TR-S-0003 :2000.9.14

平野泉,中嶋秀治,匂坂芳典

発話スタイルの異なる音声の認識と誤りの分析

Abstract:現在の大語彙連続音声認識の研究対象は、ディクテーション技術の進展に伴い、 読み上げ音声(または朗読発話音声、read speech)から自然で自由な発話(自由発話 音声、spontaneous speech)へと移行しつつある。自由発話の音声認識は朗読発話 と比べて難しいと言われており、自由発話での認識率向上のためには、朗読発話との 差異を明らかにする必要がある。本研究では、自由か朗読かという発話スタイルの違 いに着目し、両方の音声の認識実験結果の誤りの分析を通して自由発話と読み上げ発 話との間の音声言語的な違いについて考察した。