TR-O-0024 :1990.3.30

樫木勘四郎,荒木賢一,安川交二

光衛星間通信実験用光変復調器の構成と特性

Abstract:光衛星間通信システムにおける光変復調技術は、ファイバ通信システムにおける技術と基本的には同じであるが、より大きな変調光出力が必要となる。本レポートでは、高出力・高ビットレートの光変復調器実現に当たっての問題点について検討する為、ビットレートが360Mbpsで平均光出力100mW以上の半導体レーザダイオードの駆動が可能な、強度変調/直接検波方式を適用した実験用光変復調器を試作したので、その構成と基本特性について述べている。変調特性についてはレーザダイオード注入電流対光出力特性、スペクトル特性を、復調特性については復調信号波形(アイパターン)、ビット誤り率特性を示す。さらに、変調器の高速・高出力化、復調器の高感度化の今後の可能性等についても検討している。 なお、本レポートの内容は、1989年3月17日に開催された電子情報通信学会・光通信システム研究会に、「光衛星間通信実験用光変復調器の構成と特性」と題して投稿および発表を行った。