TR-M-0028 :1997.9.30

吉岡琢, 井上誠喜

感性語による検索を行うデータベースシステム

Abstract:近年、感性を情報処理に取り入れようとする試みがさかんに行われている。このことは、情報処理の分野において、技術が中心であった時代から技術を使う人間が重視される時代への変化を意味する。 そのような状況の中、感性をアプリケーションのインターフェースに応用する研究が行われている。本実習では、「感性語」と呼ばれる感性を表す単語を入力することによって、それにふさわしいデータをデータベースから検索するシステムを作成した。 感性ではもちろん主観的な要素が大きい。しかし、感性の研究で主にとられているアプローチは、多人数の感性を統計的に処理したデータに基づいたものである。そこで、本実習では感性の主観的な要素が重要であると考え、使っていくうちにユーザーの嗜好を学習して、推論を行うようなシステムを目標とした。