TR-IT-0320 :2000.1.11

竹沢寿幸,森元逞

構文規則と前終端記号バイグラムを併用する 対話音声認識手法の高速化と高性能化

Abstract:文脈自由文法形式の統語的な制約を用いて、部分木系列をスコア付きの仮説として出力する、音声 パーザの検討を行なっている。自然な発話を扱うために、文法は部分木を単位として記述する。品詞 を細分化したものに相当する前終端記号のバイグラムを構文規則と併用することで高い性能が得られ ることを、ポーズで区切られた区間(ポーズ単位)を対象とする対話音声認識実験により既に確認して いる。辞書引きの実装方法とビーム探索の手法を改善することにより、高速化と高性能化が達成でき たので、その内容を報告する。さらに、複数のポーズ単位からなる発話を対象に効率的な対話音声認 識を行なう手法を検討する。