・誤認識特性がHMMの状態系列として表現されている。
・認識結果の状態系列の各状態のマッチング区間が正しい区間と一致しているか どうかを考慮しながら、ラベル長の制限無しで誤認識特性を抽出する。
本報告書では、まず、上記の誤認識特性の抽出法および誤認識特性を利用した次 の2つの探索方法について説明する。(a)認識結果から正解音素探索行なう方法、(b) 発音辞書作成して正解語彙を探索する方法。 次に探索性能の評価結果を報告する。評価結果は、上記(a),(b)2つのどちらの 探索方法においても、上記に示した本誤認識特性の特徴が、従来認識できなかった音 素系列や語彙を探索するのに優位であることを示している。さらに、誤認識特性の品 詞依存性を考慮しながらマルチ発音辞書を作成することが、より探索性能を向上させ ることも示している。