TR-IT-0220 :1997.05

荒川直哉

ATR音声言語データベース 日本語依存構造・格構造データファイルの作成

Abstract:本レポートではATR音声翻訳通信研究所の旅行会話音声言語データに対する依存構造解析およ び格構造解析作業、さらにそれらの作業によって作成されたデータについて述べる。 依存構造解析とは、構文解析結果を、主辞・従部関係を明示するような構造へ変更することを指 す。依存構造解析の出力形式は、格解析をはじめとするさまざまな意味解析による情報付加を容易 にするために、拡張された素性構造としてある。 格構造解析とは、依存構造解析結果中の用言の各格要素に対して深層格ラベルを与える作業を指 す。格構造データファイルは意味解析研究の基礎データとすることを目的に作成された。