TR-IT-0079 :1994.12

澤礼子,平井俊男,樋口宣男

F0制御規則から得られたピッチパタンを用 いた分析合成音声と原音声データとの自然性の 違いに関する検討

Abstract:音声合成において、自然で、聴き取り易い音声を合成する為には、韻律パラメータ、特にF0の適切な制御が重要である。この制御を自動的に行なうモデルの一つとして、基本周波数パタンを制御する規則(F0制御規則)を学習データにより自動推定する手法が提案されている。今回は学習によって得られたF0制御規則を用い、それに基づく合成音声の自然性について、分析、検討を聴取実験により行った。聴取実験の結果、合成音声は全般に「自然である」との評価が得られたが、幾つかF0制御規則を改善すべき問題点も明らかになった。