TR-IT-0046 :1994. 3. 3

竹沢寿幸,衛藤純司

ポーズ節に基づく音声認識用日本語文法

Abstract:音声翻訳システムASURAの音声認識部では、文節毎に区切った発話を入力として扱っていた。そのため、文節に基づく構文規則を、音声認識時の制約として利用していた。一方、ASURAの言語解析部では、音声認識部で認識された文を切れ目なしの文字列として入力し、文単位の解析処理を行なっていた。ここで使われた構文規則は、文節に基づかない一般的な句構造規則であった。今後は、文を単位として自然に発話された音声を受理したい。また、音声認識部と言語解析部のインタフェースを効率よく実現するためには、同一の構文規則を用いることが望ましい。本報告書では、そのために検討し、第一段階として開発した、新しい音声認識用日本語文法について述べる。