TR-IT-0044 :1994.2

西村孝則, Helmut Lucke

時間フレームの依存性を 考慮したHMM

Abstract:現在、HMM(Hidden Markov Model)を用いた音声認識では、主に時間フレーム間は独立として扱っている。しかし、時間フレーム間の依存性があるのではないかと思われる。この、時間フレーム間の依存性に関する研究は、まだ、あまりなされていない。本稿では、時間フレーム間の依存性を明確にするため行なった研究の結果を報告する。この研究は、西村が豊橋技術科学大学の実習生としてATRに滞在中に行なったものである。本報告では、始めに、現在までに行なわれている音声認識の概要を述べる。次に、現在のHMMの問題点について述べ、その解決への可能性について検討する。また、本研究で提案した方法について、音声認識の実験を行なった。この結果をもとに従来法と本方式の認識率を比較をする。