TR-IT-0005 :1993.7

鈴木雅実,巖寺俊哲,岡本竜

発話状況を考慮した対話翻訳に関する基礎検討

Abstract:対話翻訳システムを高度化するためには、「文」内の情報だけでなく、文脈情報や発話をと りまく状況に関する情報を適切に利用する必要がある。本報告書では、発話状況に関する 情報を活用して対話翻訳の質的向上を図るための基礎検討の結果について述べる。ここで 報告する項目は、(1)タスクの領域に強く影響を受ける述語の特性についての調査結果、 (2)対話翻訳で参照が必要となる先行文脈と該当発話の関連性を見い出す問題についての 2種類の手法、(3)日英翻訳で問題となる適切な冠詞の選択に関わる問題の対訳コーパスに 沿った検討結果、である。