TR-I-0307 :1993.3

古瀬蔵,河井淳,栗原英男

日英変換主導型機械翻訳システム

Abstract:ATRでは、話し言葉の新しい翻訳手法として、変換主導型機械翻訳(Transfer-Driven Machine Translation)の研究を行なっている。変換主導型機械翻訳では、翻訳のための経験 的知識である変換知識を活用して、入力文の性質に応じた柔軟な翻訳処理を行なう。 日英変換主導型機械翻訳システムは、現在、日本語1500語彙のレベル、国際会議に関す る問い合わせというドメインで、効率的な処理を実現している。このシステムはシンボリッ クス・リスプマシン上で開発されているが、ユーザインターフェース部以外はCOMMON LISPで記述されているため、UNIXマシン上でも翻訳実行できる。本資料では、日英変換主 導型機械翻訳システムの概要およびプログラムの実行方法について説明する。