Hiroshi Ohashi
機能分割とパイプラインによる機
械翻訳システムの並列処理手法
Abstract:自然言語処理における並列手法が色々提案されているが、そのほとんどがパーサーの並列化手法で
ある。機械翻訳システムの並列処理の報告は少ない。本報告では変換主導型機械翻訳システムの
並列化手法を並列手法のデータ並列、機能分割、パイプラインの内、機能分割とパイプライン
処理の組み合せによる並列効果を述べる。また、この並列効果についてプロトタイプシステムに
よる実験結果を示す。プロトタイプシステムは密結合並列マシン - Sequent S2000 [intel80486(25MHz)16cpu]上で並列Lisp言語allegro Clipで記述されている。なお、本報告で説明する変換
主導型機械翻訳システムは現在文構造の解析処理が付け加えられており、翻訳処理の完成度はプ
ロトタイプよりも高い。