水野理, ハラルド シンガー, 嵯峨山茂樹
文末ピッチパターン情報を用いた文型の認識
Abstract:本研究は、韻律情報の音声認識への応用を目指して、疑問文や平叙文などのイントネーショ
ンの大きく異なる文に対して、韻律を用いてそれらの自動分類を予備的に検討したものであ
る。一般に平叙文は文末ピッチパターンが下降傾向にあり、疑問文は上昇傾向にあると考え
られる。そこで、文末のピッチパターンの傾向をみるために、ピッチパターンに線形近似を
施し、その傾きと文型毎の傾向を調べることにより、文の分類を試みた。結果から、このよ
うな手法によって文型を判定するのに有効な情報が取り出せることが示された。