TR-I-0262 :1992

渡辺秀行,村上仁ー,杉山雅英

N信号源分解問題

Abstract:入力信号系列を複数個の信号源に分解する問題は、音声情報処理において応用範囲が極めて広い。ここで はこの問題の定式化、解法を述べる。解法として、Universal VQ符号帳とその出現頻度による方法、ergodic HMMによる方法を提案する。前者は各区間の長さ(segmentation)が既知の場合における出現頻度 分布のクラスタリングに基づく手法、後者はカテゴリ遷移をergodic HMMでモデリングしsegmentation とカテゴリ識別の同時推定を得るものである。実験では、応用例の一つとして複数話者発話の分解問題を 検討する。実験により、提案する手法の有効性と問題点を示す。さらに、今後検討すべき課題について論ず る。