菊井玄一郎
対話翻訳における談話情報の管理と利用
-ASURAにおける談話管理機能-
Abstract:対話翻訳システムを高度化するためにはいわゆる「文」の境界を越えた情報を適切に利用する
必要がある。本稿では、これを実現するための最小限の処理系として開発された「談話翻訳管
理システム(DTM:Discourse Translation Manager)」の処理内容、および、必要なインタフェー
ス情報について述べる。本処理系の主な機能は(1)処理単位の動的変更(複数文の結合など)、
(2)談話構造解析モジュールと翻訳処理とのインタフェース、(3)談話処理系作成のための開発支
援環境の提供、である。