TR-I-0254 :1992.3

山岡孝行

情報伝達行為解析システムCATE

Abstract:本報告では、情報伝達行為システムCATE(Communicative Act Type Extractor)について述べる。CATEは、発話文解析後の意味表現から、発話の意図を情報伝達行為タイプとして抽出する。 CATEへの入力は、日本語解析システムNADINEの解析結果、素性構造意味表 現であり、その中心となる推論メカニズムは、素性構造書き換え処理である。そし て、抽出した情報伝達行為タイプに基づき、対話構造解析システムの入力となる発話 の表現を構成し、出力するインタフェースを持つ。従って、このシステムにより、発 話文字列からの対話構造構築、すなわち対話理解が、可能となる。