TR-I-0163 :1990.5

加藤進

素性構造の単一化に基づくパーサの並列化方式

Abstract:素性構造の単一化に基づくパーサを高速化する手段の一つとして並列処理の方法 が考えられる。マルチプロセッサシステムは、密結合型や疎結合型などの構成方 式によって処理特性に違いがあるため、使用するマルチプロセッサシステムの 処理特性とアプリケーションプログラムの持つ並列性との適合度を考慮する必要 がある。本報告では、素性構造の単一化に基づくパーサの並列性を検討し、マル チプロセッサシステム上で、並列実行する方式について述べる。また、その方 式の効果について、実際に、マルチプロセッサシステム上で評価した結果につ いて報告する。