TR-I-0158 :1990.3

定延利之,匂坂芳典

合成的字音語のアクセントと字数

Abstract:現代日本語の語彙とアクセントを考える時、語数・生産力ともに豊富な字 音語は看過できない。本稿は(合成的)字音語を和語及び外来語から切り 離して集中的に考察した。その結果、主に次の ①②③を得た。①字音語のアクセント型は構成要素の字数と大き く関わっている。②特に従来うまく処理できなかった2字字音語 のアクセント型も、これを「1字+1字」として別個に扱うことに より、約86%は正しく予測できる。③字音語におけるresettingの 成否も、やはり構成要素の字数と大きく関わる部分が有る。