TR-I-0132 :1990.2

小倉健太郎,森元逞

SL-TRANSの現状と課題

Abstract:自動翻訳電話実現のための第一歩として音声認識、機械翻訳、音声合成 を統合した音声言語日英翻訳実験システム"SL-TRANS"を開発した。SL-TRANS は日本語の話し言葉の文を英語へ翻訳するシステムであり、三つのサブシステム からなる分散型システムである。本稿では、SL-TRANSの1990年2月現在の現状 を示すとともに今後の課題を明らかにする。音声認識処理、係り受けによる候補 の絞り込み、言語処理の結果や音声認識結果による問合せ、係り受けによる問合 せの効用について述べる。また、システム構成、ユーザインタフェイスの概要 についてSL-TRANSのプロトタイプシステムとの違いを中心に述べる。