TR-I-0125 :1989.12

服部匡

文節に基づく単一化文法の一案 -特に任意要素類の扱いを巡って-

Abstract:「文節」に立脚した、unification-basedな文文法の可能性を示す。できる限り、 head-driven型文法(JPSG)と比較可能な形で示し、それぞれの特徴を論じる。「文節」 は、文文法の基本単位として不向きな性質を持っており規則が複雑 になる。一方、head-driven型には非基本語順の文の扱い等に関して重大な欠陥 があるため、単純に優劣は論じがたい。なお、第三の方向も考えられる。