TR-I-0109 :1989. 9

柿ケ原康二,森元逞

係り受け関係を用いた文節候補選択手法

Abstract:文節間の係り受け関係を用いた文節候補選択処理について報告する。音声認識部の認識結果である文節ラティスに対して、係り受け情報を用いて優先度の高い文節候補を順次選択することにより文節文節認識率の向上を図る。従来から提案されている手法は最適文節候補を効率良く求めるものであるが、限定されたタスクにおいては係り受けの曖昧性が低く、多くの無駄な探索を行う。そこで、係り受け関係に表層表現、正規表現、素性表現の3つのレベルを設けて優先順位を付けることにより、優先度の高い文節候補群を選択することが可能となった。