柿ケ原康二,相沢輝昭
結合価情報を用いた誤認識単語の推定手法
Abstract:自動翻訳電話システムを実現するには音声認識、機械翻訳、音声合成の
3つの技術が必要であり、それらの技術のインターフェースを効率よく実現するこ
とはシステムにとって重要な課題である。本報告では音声認識処理と機械翻訳処理との
インターフェースについて考察している。音声認識と機械翻訳とのインターフェースの
形態は文節ラティスとしており、音声認識で発生する曖昧性を言語情報を用いて取り除
く手法を提案する。本報告では第一段階として、文節に区切って発話された文の自立語
が正しく認識されているものとして、自立語列から最適な付属語を推定し、認識結果の
付属語と比較することで発話文を決定する手法と、先行する自立語列から述語を推定す
る手法を提案する。