TR-I-0042 :1988. 9

有田英一,飯田仁

目標指向型対話における次発話の予測

Abstract:自動翻訳電話の実現には対話の理解とともに音声認識技術と自然言語処理技術の 統合化が重要な技術課題の一つである。音声認識を高速かつ精度良く行なうには 自然言語処理部からのトップダウンの次発話の予測が不可欠である。本報告では 対話理解部レベルからの次発話の予測について述べる。予測には対話のターン・テ イキングの知識とドメインの知識を利用する。本報告で述べる次発話の予測は、 表層表現の予測ではなく内容の予測である。ATRで収録した端末間対話(9対話)を対 象に机上評価した結果、内容レベルで要求の発話の約25%、応答の発話の約 66%が予測できた。