TR-H-0306 :2001.2.5

大槻直子, Erik McDermott

mecsgui取扱説明書(操作編)

Abstract:この説明書では、MECS(Minimum Error Classification System)を実行するためのGUI(Graphical User Interface)、mecsguiパッケージの使用方法を説明します。 MECSは、音声認識装置、あるいは音声認識の研究に必要な手法を統合した、非常に多機能なソフトウェアです。(詳しくは、MECSの説明書をご覧下さい)UNIXのコマンドとして長年に渡って開発されてきたもので、用意されているオプションの数は約300にもなります。当然、想定できるオプションの組合せは膨大な数になります。しかも、機能ごとに必要なオプションが違い、同時に指定しなればならないものがあるかと思えば、逆に、同時に指定できないものもあるという複雑さです。 そういう状態ですから、UNIXのコマンドラインからだけで使いこなせるようになるのは、容易なことではありません。そこで、この操作を視覚的にわかり易くするために、GUIを作成することになりました。 MECSを実行するGUI(mecsgui.sh)と、このツール用の環境情報を設定/変更するツールを用意しました。

• mecsgui.sh(mecs実行ツール)

mecsコマンドを実行するためのシェルスクリプトを編集し、実行します。シェルスクリプトは、直接編集する他、mecsコマンドのオプションを視覚的に選択して編集することもできます。 また、mecsコマンド本体を実行している間、学習の結果である、文認識率や語正解率などをリアルタイムにグラフ表示できます。

• mecsconf.sh(ユーザ毎の環境設定ツール)

mecsguiツールで使用するディレクトリ名、ファイル名、フォント名などのうち、マシン環境に依存すると思われる項目を、設定できるようにしています。 インストールした状態そのままで使えない場合は、お使いのマシン環境に合った内容をこのツールで設定してください。