TR-H-0214 :1997.3.31

藤坂洋一,足立整治

Diffpackを用いた2次元非圧縮性流体のシミュレーション 一管楽器発音のモデル化にむけて一

Abstract:管楽器には現在モデル化の遅れている部分が存在する。管楽器の音を合成し、その音を正 確に再現するためには、楽器内における流体の振る舞いをモデル化する必要がある。その モデル化を図る有力な手段として、数値シミュレーションが挙げられる。数値シミュレーションは、近似的に様々な問題を解くことができる。その結果、問題が非常に複雑で解析的に解けないような場合においても、柔軟に対応が可能である。 本稿では、Diffpackを用いて非圧縮性流体解析を行う際の基本的な使用法について、インストールから、簡単なシミュレーションまでについて述べる。