近藤良樹
対象システムに非依存なソフトウェア生成
と異種プロトコルヘの整合
Abstract:端末の動作により記述された通信サービス仕様から1端末1プロセスとして動作可能と
なるソフトウェア仕様(概要SDL)が生成される.このソフトウェア仕様は端末の動作によ
り記述されているため,ネットワーク内部を制御するタスクが存在しない.そのためソフ
トウェア仕様にタスクを挿入する必要がある.このとき,ソフトウェア仕様をシステムや
端末のプロトコルに依存しないサービス制御ソフトウェア(詳細SDL)として生成するため
に,タスクを論理的な制御インタフェース(論理インタフェース)として提供する.
この論理インタフェースに基づいて自動生成したソフトウェアを対象のシステムで動作
可能とするために,論理インタフェースからシステムが提供する制御インタフェースに
変換するインタフェース変換部を設ける.
自動生成ソフトウェアを動作可能とするために,自動生成ソフトウェアとインタフェース変換部の2階層のソフトウェア構成を提案する.
以下,2章では自動生成ソフトウェアの概要について,3章で対象とするソフトウェア構成について述べ,4章でインタフェース変換部を作成するアルゴリズムについて述べる.
5章ではインタフェース変換部のアルゴリズムをアナログ加入者線信号方式とディジタル加入者線信号方式に適用させ,その評価を示す.