Tetsuya YOKOYAMA, Yuri TIJERINO
3D仮想物体を用いた、形状に関する概念獲得方法
Abstract:最近、臨場感通信会議システム[1]等の知的通信システムに関連した研究が重要な位置を占めてきている.なかでも,曖昧性を持つ自然言語と空間画像情報を結びつける知的処理として,共同作業空間上に配置された物体の位置の変更等ができる実験システムが考案されている[2].
また関連した研究として,自然言語により固定物体の形状の変更ができるようなシステムを構築しようとする試みが行われている[3].この研究では,概念集合(つまりオントロジー)を用いて3次元物体の操作・編集などの可能性を追求している.
本報告では,このシステムの実現化のために,以前,人が自然言語でどのような概念を発生していくか,ということを被験者をたて,特定の2次元物体について行った実験[7]を今度は物体を3次元表示して行うことにし,それにより発生する概念が2次元のものとどのように違ってくるか,さらにシステム実現化のための問題点等を検討した.