TR-C-0088 :1993.4.14

河田慶三

通信サービス仕様から通信ソフトウェアを生成する手法

Abstract:本稿では、通信サービス仕様記述から通信ソフトウエアを自動的に生成するシステムについて記述する。 我々の通信ソフトウエア生成システムは、STRとSTR/Dという2つの言語システムから構成されている。STRは通信サービス開発者がサービスを記述するための宣言型言語であり、通信システムの外部から観測可能な事象のみを記述する。そのため、STRは通信ネットワークに習熟していない人でも容易に理解できる。STR/Dは、通信ソフトウエアを生成する上で必要な情報でSTR中には記述されていないものを記述するための宣言型言語である。通常、STR/Dは通信ネットワークに習熟した通信システム開発者が記述する。 ここでは、STRからプロセス仕様を生成する2種類のアルゴリズムとSTR/D言語仕様について記述する。