TR-C-0084 :1993.2.8

大西剛,竹村治雄,岸野文郎

利用者インタフェ−スのための手振り認識と理解について

Abstract:データグローブの開発などによりここ数年この分野の研究がさらに盛んになってきた.手振りを用いたユーザインタフェースには現実世界での感覚を忠実に再現したインタフェースを目指す方向と,容易に利用できることに重点を置いた方向が考えられる.我々は,後者の観点から右手による手振りを用いてディスプレイ上に表示される画像を操作する模擬実験を行ない,この条件下でのユーザインタフェースとしての手振り使用の有効性を検証した.また,この実験中に現れた手振り分析することにより,手振り認識に必要なデータとして手指の先端座標データを用いることを提案した.この仮定の下でインタラクティブなユーザインタフェースを構築するために,手形状を識別する方法,手振りの動きを評価する方法を検討した.これらの方法を用いてインタラクティブにCGオブジェクトを操作するユーザインタフェースを試作し,手振りの利用の可能性を確認した.