TR-C-0075 :1992.5.7

永嶋美雄,鉄谷信二

視点追跡形立体表示装置の構成と操作法

Abstract:通信会議のような双方向通信の場合に、特殊眼鏡を使用することは忠実な容姿の伝達が不可能となり好ましくない。特殊眼鏡を必要としない立体画像表示技術として、レンチキュラスクリーンを用いた方式が有効であるが、立体視域が制限される問題点がある。本研究室で検討を進めている視点追跡形立体表示方式は、レンチキュラスクリーンを用いた立体視表示方式において、立体視可能範囲を大幅に拡大することを目指すものである。 今回試作した装置は、視点追跡方式による立体画像広視域化の機能確認を主目的とするものであり、視点追跡形立体表示装置の1次試作機の位置づけである。本稿では試作装置 のハードウェア構成とソフトウェア構成について述べる。また装置の操作法および使用上 のノウハウについて述べる。視点追跡方式による広視域化の原理、実験結果等については参考文献を参照して頂きたい。