ユーザモデルの導入
ここでのユーザモデルは、利用者単位の個人用シソーラスのことである。これに利用者独自の言葉や分類体系を持たせる。
ユーザモデルを使用した問合せ文の理解
問合せ文の理解は、ユーザモデルの中から利用者の検索意図に照応する部分構造(意味構造と呼ぶ)を抽出することに対応する。この照応作業により、あいまいな問合せ文の理解を行なう。
あいまいな問合せ文の検索意図は、次のようにして抽出できる。
(1)問合せ文に直接表明されている検索意図。
(2)システムと利用者との対話を通して、利用者が表明する検索意図。
(3)システムの検索結果から利用者が選択した文献を解析することによって発見される検索意図。
本システムでは、文献データベースはキーワードにより索引付けされた、従来型のものとしている。 問合せ文の理解は、上記の検索意図をすベて抽出し、それに相当するキーワードに変換することである。本システムは、SUN-3/260上のART、LISP、Cを持ちいてインプリメントされる。また、文献データベースはSUN-3上のORACLEを用いて構成される。