石橋聡,秋山健二,小林幸雄
仮想空間通信における人物像処理法の検討
Abstract:複数の遠隔地間を結んで，人間が移動することなく会議を行なえる通信会議はオフィス
を中心に定着しつつある．一方，近年の通信技術および音声・画像処理技術の発達にともない，通信会議は面談会議の単なる代替手段としての機能・品質向上が図られるだけでなく，幅広いコミュニケーション手段として様々な用途へ発展しようとしている．そのひとつとして，仮想的に創成した空間にお互いの人物像を送り込んでコミュニケーションを行なう仮想空間通信を提案している．
本研究のねらいは，仮想空間通信を実現するための所要技術のうち，特に人物像の処理
(handling)に関わる技術を確立することにあり，人物像の抽出(extraction),動作のトレース(tracking),人物像の操作(manipulation)について検討を行なうことにある．