TR-C-0010 :1988.4.14

高橋友一,島健一,木下茂行,横田政憲,中島俊介

構文解析ツール PARSER

Abstract:自然言語処理技術は、人工知能に関係するドメインを研究対象とする者にとって、それ自体、大きな研究対象であるほか、インタフェースを研究対象とする者にとっては、基盤技術の一つである。「人間主体の通信システム:Human Oriented Communication System(HOCS)を目指して」を統一テーマとしているATR通信システム研究所における

・通信ソフトウェアの自動作成にける、文書からの知識の抽出。

・ユーザフレンドリー通信における言語情報の処理。等、

の研究テーマにおいて、入力テキストを解釈する構文解析機能は、後者の観点から必須のツールの一つである。以上の観点から、

・走行環境

Common Lisp上。

(VAX,SUN,Symbolics上では実績有り。)

・拡張文脈自由文法を用い、格フレームが作成できるようにLISPプログラムが文法中に記述出来る。

・オンラインでもオフラインでも利用出来る。

等の特徴がある構文解析ツール(PARSER)を作成した。 今後、作成した構文解析ツール(PARSER)を、文書からの知識の抽出、自然言語を用いたインタフェースの研究に活用していく。