TR-C-0005 :1987.8.12

西野治彦,秋山健二,小林幸雄

光切断法による3次元立体形状自動入力

Abstract:(株)ATR通信システム研究所では、臨場感豊かな3次元画像通信の基礎的研究の一環として、3次元立体形状の自動入力について研究を行っている。3次元コンピュータグラフィクスやCADにおいては、3次元立体形状の入力が必須であるが、現在のところ、作業者がディスプレイ上の一点ー点を会話的に指定しながら手作業で入力を行っており、多大な労力と時間を費やしているのが現状である。このため、人手に頼らずに、非接触で、かつ高速、正確に入力できる技術の確立が望まれているが、現段階では、実用的に満足できるレベルでの自動入力は、実現されていない。 ここでは、画像処理技術を応用して奥行き情報を抽出する一手法である光切断法を用いて、3次元立体形状の自動入力について研究を行っている。今回、立体形状入力システムのプロトタイプが完成したので、その概要、及び計測結果について紹介する。