TR-AC-0049 :2000.12.13

斎藤茂,新上和正,種田和正,大田原一成,下川信祐,平田和貴,北川美宏,倉持裕,恩田和幸,小松崎彰,野口孝明

高次元アルゴリズムの原理と応用

Abstract:多くの変数を持つハミルトン系の運動を調べる研究から,最適化問題を解く1つの方法を考 案した.この方法は,問題を記述するのに必要な変数(意味変数と呼ぶ)に新しい変数を加えた高次 元空間で構成された力学系の自律的運動を利用して最適化問題を解こうとするものである.自律的 運動とは,解に向かう傾向を持つ運動という意味である.以下ではこの方法の原理を説明する.ま た,このテクニカルレポートで紹介する9つの応用例について高次元アルゴリズムと最適化問題と の関係を解説する.