大野雄一郎
WACNetにおける動的セグメンテーションと
メディアアクセス制御、ルーチングに関する
研究報告
Abstract:一時的に特定地域集まった人々の通信を無線でサポートする”ワイヤレスアドホックネットワーク”で
は、基本的にピアツーピアで通信をおこなうため、基地局等インフラヘの投資が不要であるばかりか、
ユーザ数やトラヒックなどの通信環境に対するスケーラビリティも格段に良くなり、またユーザにとっ
ては、公衆網を利用しないため通信コストがかからない、といった利点もある。
ところがワイヤレスアドホックネットワークでは、通信環境がダイナミックに変化するため、ネット
ワーク自体に、それらの変化に適応していく機能が必要となる。本報告書では、ネットワークが持つべ
き適応的な機能のうち、ネットワークセグメンテーション、適応型メディアアクセスコントロール及び
ルーチングの各手法について提案、検討し、計算機シミュレーション等をおこなったので報告する。ま
た、これらの手法により、ネットワークリソースが有効利用できることを示す。