TR-AC-0044 :2000.3.31

大野雄一郎

WACNetにおける動的セグメンテーションと メディアアクセス制御、ルーチングに関する 研究報告

Abstract:一時的に特定地域集まった人々の通信を無線でサポートする”ワイヤレスアドホックネットワーク”で は、基本的にピアツーピアで通信をおこなうため、基地局等インフラヘの投資が不要であるばかりか、 ユーザ数やトラヒックなどの通信環境に対するスケーラビリティも格段に良くなり、またユーザにとっ ては、公衆網を利用しないため通信コストがかからない、といった利点もある。 ところがワイヤレスアドホックネットワークでは、通信環境がダイナミックに変化するため、ネット ワーク自体に、それらの変化に適応していく機能が必要となる。本報告書では、ネットワークが持つべ き適応的な機能のうち、ネットワークセグメンテーション、適応型メディアアクセスコントロール及び ルーチングの各手法について提案、検討し、計算機シミュレーション等をおこなったので報告する。ま た、これらの手法により、ネットワークリソースが有効利用できることを示す。