TR-AC-0017 :1998.3.2

山田順一,北川美宏,森英知

ルーチングアルゴリズムの最適設計

Abstract:ルーチングではネットワークにおける通信(遅延)時間を最小化するような、最適経路選 択が求められ、その実現のためには様々なアルゴリズムが用いられている。ATRではこれ までネットワークにおける平均遅延時間および最大負荷量を最小にするための最適経路選択 に高次元アルゴリズムを用いて検討してきた。さらに、遠回りの経路を含めたマルチパスに よる最適経路選択を行なうことで遅延時間を増加させずに通信容量の拡大することの検討も してきた。 一般にネットワークにおける遅延時間はルータ及びリンクでの遅延により発生する。ATRではルータでの遅延が支配的なネットワークにおけるルーチングの限界性能の解明を行っ ていた。それに対して、本研究ではリンクでの遅延が支配的なネットワークでのルーチング 性能を評価し、得られた結果をこれまでのものと比較・検討することを目標とした。