TR-A-0155 :1992.11.5

磯俊樹,志沢雅彦

ウェーブレット表現を用いた演算子形式による 多重方向検出

〜重ね合わせの原理に基づく多重方向同時検出演算子〜

Abstract:テクスチャ解析等の初期視覚の分野でエッジ方向検出は重要である。従来の手法 では、解析的に多重方向同時検出を行うことができなかった。本手法では、重ね合 わせの原理に基づき、エッジが満たすべき拘束条件を演算子形式で表現し多重方向 検出演算子を設計する。そして、そのエネルギー最小化から導かれる固有値問題を 解くことで、直接同時に多重方向検出を行う。また、フィルターにウェーブレット 表現を用いているので、各解像度に応じた多重方向検出が行える。