TR-A-0116 :1991.6.26

平原達也,東倉洋一

視聴覚特殊実験室の音響特性

Abstract:ATR視聴覚機構研究所の視聴覚特殊実験室は無響室、試聴室、可変残響室の3室で 構成され、平成元年4月に新研究所が開所して以来、様々な聴取実験や音声データ等の 収録に用いられてきている。本報告では、これらの実験室の構造とその音響特性の測定 結果を示す。 なお、本報告に記載されたすべてのデータは、特殊実験室の完成時に同実験室の施工 を行なった日東紡音響エンジニアリング株式会社が検収のために測定したものである。 可変残響室の残響時間特性に関しては、その後筆者らによって詳しく特性が測定し直さ れているのでその報告を参考にされたい(Carl Muller "Measurement of Reverberation Time in the Variable Reverberation Time Room," ATR Technical Report TR-A-0076,平原 et al.「ATR 可変残響室の音響特性」日本音響学会講演論文集pp.627-628(1991.03)) 。