加藤隆仁,森吉弘,横澤一彦
手書き文字品質の評価
Abstract:文字認識の研究はパターン認識における最も典型的な問題として、古くか
ら研究がなされてきた。その結果、郵便番号読み取り装置をはじめとして多
くの文字認識装置が実用化され、より複雑な文字への研究と進み、現在では
印刷漢字認識装置が実用化されるまでに至った。手書き文字認
識に関しては、文字パターンが複雑で字種が数千種と多く、その上、さまざまな字形変形が加わるため最も難しい問題とされ、実用化にはまだ不十分な
段階である。とくにさまざまに字形変形の加わった文字に対しての認識率の
向上が必要とされており、手書き文字の変形に強い新しい認識方法の提案が
望まれている。