TR-A-0067 :1990.1.29 ( Internal Use )

平原達也、赤木正人、上田和夫 訳

音とは何か

Abstract:本レポートはW. Richard 編の"Natural Computation" (MIT press, 1988) という 本の、第4章"Soundlnterpretation"を翻訳したものである。この章には前説を 含めて7つの論文が収録されているが、前説と25番目の論文(本レポートでは第 1章と第6章)を除いたものは、1976~1984年にかけてすでに学会等で発表され たものである。これらは少し古い論文であるが、我々にとって多くの示唆を与え る内容を含んでいる。特に、日本の音響学会等ではまったく聴かれない「おもし ろい」テーマや考え方が数多く述べられている.もっとも、内容の詳細について はかならずしも賛成できない部分も多々ある。しかし、発想の豊かさと不完全で はあるが論文を発表して議論を求めるという大胆な態度には学ぶべきものが多い と思う。 各訳者が担当した部分は以下のとおリである。

1、2、3、5 ・・・・・ 平原

4、6 ・・・・・ 赤木

7、8 ・・・・・ 上田

なお、全体に渡って平原が目を通し、書き直した部分があることを付記する。