TR-A-0032 :1988.9.5

岡田斉

大脳機能の聴覚的検査法に用いる刺激作成の検討

Abstract:両耳分離聴テストは大脳機能の聴覚的な検査法の一つとして用いられる。しか し、検査の結果は個人差が大きくやや安定性を欠き、すべての被験者について大 脳の機能局在−とりわけ言語野の所在−を明確にはできないという指摘が実験心 理学、臨床場面の双方から指摘されている(高山、佐久間1983;杉下一 personal communication)。本報告は、日本においてこのような問題の少ない安 定した両耳分離聴テストを作成するための条件の探索を目的とする。