TR-A-0025 :1988.5.25

本郷節之

アイコンに関する研究および標準化の動向

Abstract:従来コンピュータシステムを用いるには、システム設計者によって設計された文法に則った、数字や文字からなるコマンドを、フルキーボードを使って入力してやることが必要であった。しかし近年では、予め整理・階層化されたコマンドやパラメータをシステムがメニュー形式で表示し、ユーザに選択させる方式が用いられてきている。中でもアイコンを用いたメニューシステムは、言語に依存することなくメンタルモデルをダイレクトにユーザに提示出来ることから、万国共通のユーザフレンドリなヒューマンインタフェースとして非常に有効であると考えられる。 アイコンの研究は比較的新しい分野であり、コンピュータシステムの利用範囲の拡大と共に、近年盛んに研究が進められている。本報告では、アイコンの研究・標準化動向について概説する。